台北メトロ、松山新店線・車両内にて無料Wi-Fiサービス「捷運Wi-Fi 230」を2017年2月まで試験提供。走行中も無料Wi-Fiが利用可能に

台北メトロおよび台北市政府資訊局は、2017年2月末までの期間限定で台北MRT松山新店線の列車2編成で無料の公衆無線LANサービス「捷運Wi-Fi 230」を試験提供すると発表しました。対象の車両編成以外にも、市政府駅、西門駅、公館駅など台北MRTの駅構内計8駅にて同サービスが試験提供されます。

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台北市政府資訊局のマスコットキャラクター「230」

捷運Wi-Fi 230は、「Yo! Free Wi-Fi」を提供する華電聯網と「FREE AD Wi-Fi」を提供する全林實業にそれぞれ委託して提供されており、車両内の通信回線については地下鉄トンネルや駅舎にある4G LTE基地局を中継してインターネットに繋がる仕組みとなっているため、通信速度に関してはその時々の通信品質に依存する形となります。また、駅構内の通信回線については台北市が提供している「TPE-Free」と設備が共用になっているため、下り最大3Mbpsに制限されます。

対象エリアや車両内では、捷運Wi-Fi 230が利用出来ることを意味する『230』のステッカーやポスターが貼られる予定となっています。

捷運Wi-Fi 230の利用にはTPE-FreeまたはFacebookアカウントのいずれかが必要となっており、インターネット接続は1回につき30分まで、1日あたりの利用回数は無制限となっています。SSIDは、華電聯網が「230−(YO! Free)」、全林實業が「230 Free AD WiFi」となります。

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230−(YO! Free) / 230 Free AD WiFi

台北市政府資訊局と台北メトロは、『捷運Wi-Fi 230』の試験提供を松山新店線を走る新車両2編成に限定した理由として、「2014年に開通・延伸した新しい路線のため設備も新しく、駅間トンネルでの4G LTEのエリアが安定している」ことをあげました。

実際に車内で無料Wi-Fi「230−(YO! Free)」を試す

10月2日には、台北メトロの松山新店線で報道関係者向けの専用車両が用意され、実際に車内で通信出来る様子が披露されました。日曜の夕方時間帯ということもあり後方車両はかなり混み合っていました。若干の申し訳なさを感じつつ、Androidスマートフォンで「230−(YO! Free)」というSSIDを見つけて接続。利用規約に同意し、TPE-FreeまたはFacebookアカウントでログイン後、インターネットに接続されます。

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利用規約に同意後、TPE-FreeまたはFBアカウントでログインして使用。インターネット接続は1回につき30分まで。走行中も問題なく無料Wi-Fiに接続できました。

通信速度は、前述の通り4G LTE基地局を中継しているため、接続した時間帯や車内の混雑具合にもよりますが、この日は最も速い数値で下り最大58Mbpsを計測しました。よほどのことがない限り、通信品質が劣化すると言うことはなさそうです。スピードテスト中、関係者の方々が速いでしょ?とニタリ顔でこっちを見てきました。

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またせっかくの機会なので、同乗していた台北メトロの説明員の方に、個人的に気になっていたあの質問をしてみました。

筆者
台北メトロ松山新店線を利用していて、いつもある一部の駅に近づくにつれて、4G LTEサービスが繋がりにくくなるエリアがあると思うんですけど、バックボーン回線が4G回線なこの無料Wi-Fiサービスは大丈夫なんですか?
説明員
台北メトロの松山新店線・中山駅、西門駅、中正記念堂駅、古亭駅の4つの駅周辺のトンネルの一部区間は駅舎などの構造上、携帯電話の電波が入りにくくなる区間があります。そのため、これら4つの駅に近づくとインターネット接続がロストしてしまう場合があります
筆者
ロストしてしまった場合は?
説明員
一回Wi-Fiを切ってもらって、駅を抜けた後に再接続してもらう形になります。

今回のお披露目では、インターネット接続がロストされることはなかったものの、確かに対象の駅に近づくにつれて接続が不安定になるのを感じました。試験提供後、同サービスが正式採用となった場合、おそらく改善されるものと思われます。

まとめ

2017年2月28日まで行われる今回の試験提供。将来的な動向についてはまだ不透明ですが、台北市は現在、同市が提供する公衆無線LANサービス「TPE-Free」の運営に毎年約1億2,000万台湾ドルを支出しています。その為、現在予算「ゼロ支出」を進める台北市は、将来的に全てのWi-Fiスポットを民間事業者にしたい委託したい考えです。

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